主観的植民地支配

shadow植民地支配云々と言うなら、私は現代日本で植民地支配を感じている。というのも、価値観・発想が全く正反対と言ってよい勢力に支配されているからだ。哀しいことだが、自国政府を自分の代表として身近に感じることができない。見知らぬ外国政府に占領統治されているような気分。居心地が悪い。この感覚はもう30年近いものだが、昨今はますます高まってきた。この国に骨を埋めたいという気持ちが年々薄れ、自主的に海外亡命したいという気持ちが募るが、国籍と国境の壁は簡単に越えられない。
とはいえ、もし本当に出て行くとしたら、行き先はどこか。大国嫌いだから、まず小国である。価値観で選ぶとすれば欧州、それも北欧、中でも小国アイスランドに注目している。準備的にアイスランドの地政学的研究を始めてみようと思うが、資料の少なさがネックであり、苦慮している。ただ、日本には「アイスランド学会」という正規の学会まであり、それなりに関心は持たれている様子であるが、大国意識の強さから、小国を下に見る性癖があり、アイスランドをよく知ろうという人は少なく、アイルランドと混同されることすらある。
私見によれば、現時点で未来を最も先取りしているように思われる国が氷と火山の島アイスランドなのである。もちろん、ここで言う未来とは、アイスランド自身もまだ意識していないであろうポスト資本主義の未来である。今のところ、漠然とした思いにすぎないが、私の目は遠くアイスランドに向いている。アイスランドに住んで『共産論』を発信できたら、というのがほのかな夢である。

2017年5月
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