宗教・貨幣・国家

shadow人類は宗教・貨幣・国家という自らの発明にかかる三悪(発明順)に苦しめられている。いや、むしろ普通の常識ではこの三つこそ人類の偉大な三大発明だということになるだろうか。
たしかに宗教は精神を救い、貨幣は物質を生み、国家は国民を守ると美化することもできる。だが、一方で人類は宗教で対立し、貨幣で貧しくなり、国家に抑圧されるという負の面のほうが大きすぎるとは言えないか。最悪なのは、宗教が貨幣を蓄積しつつ、国家を掌握する三位一体の事態だ。
共産主義はこうした三悪から人類を解放する。この三悪のうち、貨幣と国家は消えるが、宗教は残る。ただし一種の哲学思想として。そんな未来社会を構想したらどうなるだろうか、というのが拙論『共産論』の骨子である。
もちろん、人類はたとえ三悪でも人間と表裏一体となったそれらから解放されることなどあり得ないという悲観論も一つの答えだが、私自身はもう少し楽観的に、解放は容易でないが、時間をかければできると考えている。

2017年6月
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