満足と不満足の間

shadow先日、内閣府の最新世論調査で(2014年1‐2月実施)、現在の社会に全体として満足しているかとの質問に対し、「満足している」とする者の割合が60.8%に上ったとするデータがメディア上でも公表された。
過半数の人は社会の現状に満足というわけだ。となると、現状変革を主張する『共産論』に反応しない人が多くても当然ということになる。
ただ、政府の元データをよく見ると、「満足している」7.7%と「やや満足している」53.1%を足して60.8%。「やや」という留保には微妙な不満が含まれているとも取れる。他方、不満分子は「あまり満足していない」31.8%と「満足していない」6.9%を合わせて38.7%という。
要するに、手放しで「満足」と言う人は、約8%にすぎない。この人たちはよほど資本主義社会にうまく適応し、甘い汁を吸えているのだろう。無作為抽出調査ではあるが、この8%分子はおそらく支配層かそれに近いポジションにいる層の人と見られる。
大多数の人は絶対不満分子でもないが、程度の差はあれ、満足と不満足の間を漂っている。そこに切り込んで、民衆の革命的な覚醒をどう引き出すか、そのへんに『共産論』のような革命的パンフレットの秘訣があるだろう。

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31