インテリゲンチャ

shadow大学非常勤講師の待遇悪化の声を聞く。たしかに、高額な費用をかけて大学院まで出ている研究者を使い捨てする大学の不当さは認めるが、大学教授の椅子を射止めることが知識人のゴールだと思っているとしたら、大間違いだ。
真の知識人=インテリゲンチャとは余計者のことである。つまり、世間から見たら役立たずの知者こそ、真の知識人。大学教授の椅子は、知識人ではなく学術者のゴールである。真の知識人は無産者であり、困窮することも辞さない。高学歴だから人よりいい暮らしができて当然というのは思上がりにすぎない。むしろ、無学歴でも人がやりたがらない現業的な労働―文字どおりの労働―に携わる人こそ、十分報われるに値する。
真に知識人として生きようとするなら、少々劣悪な待遇などものともせず、無産者を貫く覚悟が必要だと思う。役立たずの好事家的研究をしている万年非常勤講師のほうが、政府審議会を掛け持ちする大学教授よりよほど知識人的だ。
ちなみに、社会科学分野(特に政治学または経済学)では、いまどき共産主義を研究テーマにすれば、役立たずのインテリゲンチャ、すなわち真の知識人になれること必定である。この指止~まれ♪と勧誘してみたいところなのだが。

2017年12月
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