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2億5千万年は待てぬ

現在では地学上の通説となっているプレートテクトニクス理論によれば太古、地球上の大陸は一つの超大陸パンゲアにまとめられていたが、そこから大陸が分離・移動して現存する地球の姿になったとされる。この説を最初に提唱したのはドイツの気象学者アルフレート・ヴェーゲナー。しかし、この壮大な仮説は、生前には認められないまま、彼は遭難死してしまう。
一方、私は年来、主権国家を廃して、全人類を一つの「世界共同体」に包摂することを構想している。この構想が遠大すぎると感じるとすれば、それは人類という生き物が現状、いくつもの大陸や島嶼に分散して生息しているせいかもしれない。
インターネットの普及により世界は一つなどと言ったところで、それは電子上の仮想的一体化。現実の物理的離隔は、人類が一つになれない大きな障壁なのだろうか。とりわけ、近年は自国優先主義の教条「ファースティズム」が世界中で横行し、人類はかえって厳重に管理された国境の内側に閉じ込められようとしている。
しかし、仮に大陸が再び移動して、世界が物理的にも一つの超大陸に統一されたらどうだろう。パンゲア超大陸が存在した2億5千万年前にはまだ誕生していなかった人類は、初めて一つの超大陸を共有することになる。これは世界共同体の実現にはおあつらえ向きのように見える。
ただし、このような超大陸の再構成が起きるのは、2億5千万年後だとか。それまではとうてい待てない。というより、人類はそれまで持たないだろう。ファースティズムと資本主義的地球搾取を続けている限り。かといって、大陸が分裂している間に世界共同体を創設するのは並大抵のことではないかもしれないが、私は諦めない。ヴェーゲナーのように生前認められなくとも。

2019年4月
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