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2015年1月10日 (土)

テスト攻撃

 過去を振り返って痛切に思うことの一つは、学校体験によい記憶がないということである。いわゆる不登校になったことこそないが―当時、不登校には社会の理解がほとんどなかった―、学校はストレスの多い場所であった。今となっても二度と学校には戻りたい気がしない。
 そんなわけで、教育について語ろうとすると、つい辛辣な雑言となってしまうので、あまり語らないようにしてきたが、近時の状況には我慢ならず、黙っていられない思いが募ってきた。状況がよりよくなるどころか、その反対に改悪に改悪が重ねられているように見えるからだ。
 特に、テスト攻撃はすさまじい。かつて教員労組が反対して裁判沙汰にもなり、中止されていた全国学力テストが再開され、大手を振るって定着していることに加え、報道によれば、中教審は「高(校)大(学)接続」を掲げ、高校に「高等学校基礎学力テスト」を新たに導入し、高校二年以降、年二回実施するとの方針を示したという。そのうえに大学入学者選抜については、現行の入試センター試験を「大学入学希望者学力評価テスト」(これも年複数回実施)に看板をすげ変えて、続けるのだという。
 少子化により、未来社会の担い手たる子供たちの希少価値が高まり、我々の世代以上に一人一人の才覚を発見し、すくいとっていくべき時に、テスト攻撃による選別・切捨てをいっそう強化しようという支配層のやり方は、未来を破壊すること以外のなにものでもない。

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